司法書士試験テキストの処分

札幌宮の森の司法書士、鷲頭です。

以前「推し実務書」という内容の記事を執筆しました。その記事の中で実務書との付き合い方について述べたのですが、今回は司法書士試験時代に使っていたテキストをどうするかというお話です。

SNSなどを見ていると、試験合格後にテキスト等の教材を処分されている方が散見されます。私も試験に合格した後、大量の答練・模試・暗記本等々をビニール紐で縛って処分しました。ですが、その際にテキスト(私の場合リアリスティックテキスト)だけは捨てずに持っておこうと思い、捨てないでおきました。なお合格年にメインで使っていたオートマプレミアは処分しました。

その後、とある個人事務所で勤務したのですが、決済に特化とか相続に特化している事務所ではなかったため、それらも含めた様々な案件が入ってきます。債務整理をやって相続登記をやって株式会社の新設分割をやって、という具合です。ですが、例えば実務に就いて初めて株式移転の手続のご依頼を受けた時、それはつまり司法書士試験合格後に初めて株式移転の知識に触れることになります。(そうでない方もいらっしゃるでしょうが、あくまで私の話です)そうなったときに捨てずに取っておいたテキストが役に立ちます。

テキストは制度の概要や手続を体系的にわかりやすくまとめている書籍であるため、私はいまだに愛用しています。さすがに実務的な細かい論点については実務書に軍配が上がるのですが、依頼を受けた後の記憶の喚起には大変役立ちます。ですので、司法書士試験後の教材の処分に困っているという方は、テキストは残すことをお勧めします。さすがに答練・模試・過去問集・まとめ本暗記本などのサブテキストは実務で使用したことはありませんので、思い出として取っておきたいという方以外は処分しても良いかと思います。

投稿者プロフィール

鷲頭正明
鷲頭正明
令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。