土地家屋調査士補助者のアルバイト

札幌宮の森の司法書士、鷲頭です。

ネタが思いつきません雑談です。

弁護士・税理士・行政書士・社会保険労務士・弁理士・司法書士・土地家屋調査士の7つの士業は強制加入団体があり、そこに入会しなければ「~士」と名乗ることができません。私も現在、札幌司法書士会に所属しております。

上記に海事代理士を加え「八士業」と呼称されることがありますが、海事代理士には強制加入団体がなく、海事代理士会への加入は任意のようです。

以前、司法書士の補助者のアルバイトとして東京都内の司法書士事務所で働いておりました。その事務所の司法書士は東京司法書士会に登録をしているのですが、補助者も登録が必要です。さらに、所長が土地家屋調査士登録をしていたため、私も土地家屋調査士の補助者登録をしておりました。役所へ赴き職務上請求書を用いて戸籍を取得する場合、補助者登録証を提示しなければならず、これがないと受け付けてもらうことができません。司法書士も土地家屋調査士も職務上請求書を使うことが多いため補助者登録は必須でした。

ところで土地家屋調査士の仕事をざっくり言うと、現地を測量し、図面を作成することです。そういうとちょっと楽しそうな感じを受けますが、かなり大変です。

例えば古くからある住宅を売却するケース。その敷地の面積(地積)を確定することが売却の条件となっている場合に、土地家屋調査士の出番となります。

地積を確定したいということは、隣地との境界線を確定させる作業を含むため、場合によっては隣地の地積に変動を及ぼすため利害関係があります。お隣さんに何らかの手段でコンタクトを取り、境界を確定させたいのでご協力お願いします的な説明をして、立ち会ってもらい、最後に境界確定の合意書にハンコをもらうという流れです。土地に隣接しているお隣さんは全てコンタクトを取り、当該地に面している道路は自治体が管理していることがほとんどなので、道路境界が確定しているか調査をし、していなければ自治体の道路管理課とかの職員にも立会をしてもらう必要があります。

大阪のコリアンタウンで張り込みをしたり、測量の際に警察沙汰になったりとなかなか刺激的な出来事もありましたが、思い返せば試験勉強一辺倒で鈍った身体の運動不足の解消にもなりましたし、資格試験の受験生の方に土地家屋調査士の補助者。お勧めです。

投稿者プロフィール

鷲頭正明
鷲頭正明
令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。