「一」と「ー」

先日、不動産の相続登記を申請しました。

開業したてで電子証明書が未発行のためオンライン申請ができず、申請書を携えて札幌近郊の法務局に行ってきました。郵送でもよかったのですが今回は直接行ってきました。

数日後登記が完了し、登記識別情報(不動産の新所有者に通知される暗号の記載された書面です。)に記載されている新所有者の住所を確認したところ、何か違和感がありました。

申請書には新所有者の住所を記載します。「札幌市〇〇区〇〇丁目〇-〇号」のように、住民票の記載内容と一字一句相違なく記載するのですが、「ー(ハイフン)」を申請書に記載したにも関わらず、登記識別情報と登記簿謄本は「ー(長音記号)」になっているのです。

↑ハイフンを申請書に書いたのに、

↑長音記号になっていました。

オンライン申請の場合、登記官が申請内容をコピー&ペーストできるのでミスが出る可能性が低いのですが、書面申請ではコピペできないため今回のようなケースになったと考えられます。以前勤めていた事務所の所長に電話して相談したところ、登記完了後すぐなら職権更正してもらえるので一応連絡したほうが良いということでしたので法務局に連絡して話を聞いたところ、「昔はその点で疑義が出たこともあったが、登記申請上は全く問題ありません」との回答をもらい、職権更正してもらう必要なく完了しました。

一つ勉強になりました。

投稿者プロフィール

鷲頭正明
鷲頭正明
令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。