住宅ローンを残したまま死亡した場合はどうすればよい?

住宅ローンを残したまま死亡した場合、その取扱いはいくつかの要因により異なります。

以下は一般的なケースに対する一般的な情報ですが、具体的な状況により異なる可能性があります。

1.生命保険の有無を確認する

亡くなった人が生命保険に加入している場合、その保険金が住宅ローンの残債をカバーする可能性があります。保険契約書を確認し、保険金の受給手続きを進める必要があります。

団体信用生命保険(※1)に加入しておらず相続財産で弁済ができない場合、相続人が債務を承継する手続を執ることとなります。この点、遺産分割協議で定まることではないため、債権者である金融機関との調整が必要になります。抵当権の有無については不動産の登記簿に記載されておりますので、確認の上速やかに金融機関に連絡しましょう。

また抵当権の債務者は登記事項ですので、債務者を相続人に変更する必要があります。

※1 団体信用生命保険:住宅ローン契約者が返済中に死亡したり、高度障害状態になったときなどに、住宅ローンの残債務を死亡保険金で完済する生命保険契約のこと

2.住宅の売却の検討

相続人は、住宅を売却して残債を返済することを検討する必要があります。これには家族や不動産業者、金融機関との協議が必要です。

いかがでしょうか。まずは、生命保険と金融機関にて調整を行うことになります。

なお、住宅ローン以外の債務の確認方法につきまして、別記事にて解説します。

投稿者プロフィール

鷲頭正明
鷲頭正明
令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。
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