司法書士試験直前期の過ごし方
札幌宮の森の司法書士、鷲頭です。
4月になり、札幌でも最高気温が10度を上回る日もでてきました。
4月と言えば司法書士試験の3か月前ということで、「直前期」と呼ばれる時期になります。資格予備校では答練の他に会場模試が多く開催されるようになります。私が合格した年度の直前期ですが、その年はその前年までとは明確に異なりました。
土日を試験シフトにする
私自身本番に弱いと自覚していたため、4月からは、
①毎週土日を試験と同じ時間割で過ごす
②できる限り複数の資格予備校の模試を会場受験する
③模試の日程が資格予備校で被るときは一つは自宅受験に切り替えて、翌週とかにやる(採点はされないがそこは諦める)
①ですが、3か月かけて土日は模試の日という感覚を体に染み込ませ、本試験すら模試と思い込んでやることを心掛けました。そうすると、27回くらい土日があるので27回くらい本番のスケジュールでシミュレーションすることができます。
②それまで1つの資格予備校を利用していたんですが、何年か受験していると答練や模試がほぼ満点に近い点ばかりになったため、その予備校の問題傾向に慣れしすぎてしまったと感じたことと、とにかく27回の土日を埋めるだけの問題をかき集めなければならないと思ったため複数の試験予備校の模試を受けました。自宅より会場の方がいいのは、より試験の感覚に近いので当然です。27回の土日のうちせいぜい5回前後しか会場受験の機会がありませんので、選べるようなら絶対会場模試は受けておいた方が良いです。なお私の場合、ある模試の会場が本試験会場と同じだったこともあります。
③当然直前期の土日なので、予備校によって模試の日程が重なっていることもあるかと思いますが、そのようなときは受験生の多そうな予備校のほうで会場模試を受験し、そうでない方を自宅受験にして、翌週日曜とかにこなせばいいと思います。記述の採点はされず順位もわからないかもしれませんがそこはあまり気にしなくても良いでしょう。
なかなか27回分の問題をかき集めるのは大変ですが、私は模試・答練の他に年度別の過去問も5年分含みました。それと資格予備校の市販の問題集が直前期になると本屋に並びますので、それも購入し、足りない部分は過去の模試の問題を引っ張ってきて埋めました。過去の模試の問題は基本的に覚えてませんが一度は見ているはずです。そういった模試問題については土曜日に取り組み、完全に初見の問題については日曜日に予定することを心がけていました。
マインドセット
資格予備校などでは「最後の一瞬まで諦めないで手を動かし続けてください」「試験で心が折れても最後まで耐えた人が合格します」みたいに鼓舞してくれます。
人には様々な特性があります。特に私は追い詰められると潰れるタイプです(笑)なので、「練習は本番のごとく、本番は練習のごとく」という言葉の方が合っていました。上に書いた模試の話はそのままこの言葉を実践しただけの話です。
本番当日にいかに気楽に受験するかを考えた結果「今年落ちても来年がある」と思うようにしました。が、こう思って受け入れるのが一番難しかったです。また、資格予備校講師の「知らない肢で勝負をかけるな」という言葉のおかげで、知らない肢をどんどん飛ばし(なんなら長文で読むの面倒だからという理由で問題を飛ばしていきました)、結果としてはそれまでの切羽詰まった感じでの受験ではなく、力が抜けていい精神状態で試験に臨むことができました。
受験生の皆様は、7月第一日曜日に向けて、無理しすぎず、ここから最高の状態を作り上げていってください。応援しております。
投稿者プロフィール
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令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。