いつから学習を再開するか、そしてメインの学習方法

札幌宮の森の司法書士、鷲頭です。

学習の再開時期

司法書士試験が終わった後に勉強を再開する期間について、私の学習開始当初は択一基準点未満を試験当日に確信していたので、翌日から再開していました。

択一が午前午後ともに基準点を越えてくる段階においても、試験翌日だけ休んで2日後にはもう再開していました。そういう予定ではなく、勉強の習慣が体に染みついてしまっていたため、休みを持ってもやることがなかったのです。笑

合格する直前の年度、10月から勉強を開始したので、3か月程度勉強を休んでいました。ですが、次の試験で合格を果たしました。人により環境は様々ですから、これが正解だと一概には言えませんし、知り合いの司法書士の中には直前期になって始めていたというツワモノもいます。当然ですが毎回学習をゼロから始める訳ではなく積み上げがある状態からリスタートできるので、積み上げが高いのであれば期間は短くても集中に繋がる気もします。あまり勧めませんが。

年内学習の方法

何度か記事にしているかもしれませんが、試験終了直後から学習を始める場合、年内学習はインプット重視でテキストなど丁寧に読み込むという方法を採ってしました。基本テキストは分厚いことが多いので、何度も回すことは効率的ではありません。

年内はリアリスティックテキストの主要科目だけ(当時マイナー科目は発売前のため)を丁寧に3周しました。

年明けからの学習の方法

年明けからはオートマプレミアのような薄いテキストを1か月で全冊回したかったので、「A:午前の日(民法・憲法・刑法・会社法商法)」「B:午後の日(不動産登記法・商業登記法・民事三法・司法書士法・供託法)」に分け、午前の日1日に民法は12ページ、憲法刑法は5ページずつ、会社法商法は10ページという具合に読みました。翌日は午後の日として、また科目ごとにページ数を割りました。司法書士法など元々ページ数の少ない科目は1日1ページとかになりますが全然問題ありません。

そのように1日にこなすページ数を予め決めておけば、1か月で全教科回せるため極端に知識が抜ける科目は無くなります。

教材の使用方法

基本テキスト(私の場合)は分厚くて回しづらいので、上述の年内時間のある時にじっくり読み込んでいました。読込の際に活字上に視線を滑らせるだけではなく、文章の内容をイメージし考えながら読みます。そして、今まで意識していなかった論点などがあればアンダーラインを引くなどして、次回読むときのための道しるべを作っておきます。したがって読み込みに時間はかかります。私の年内学習の時点でリアリスティックテキストは主要4科目しか販売されておらず、そのため私の年内テキスト読込も主要科目に絞られる形となりましたが、これはこれで良かったと思います。

そしてこの基本テキストは年明けの学習からは辞書として使用しておりました。元々そのような計画でしたので、もし基本テキストを辞書代わりと考えている方がおりましたら、索引が充実しているものをお勧めします。学習効率が上がります。

オートマプレミアですが、まず暗記ペンを使ってキーワードをマークしました。そして暗記シートを常にあてて読んでいました。元々オートマプレミア自体が投げかけてくる問いに対し、答えを思考させる仕掛けの教材ですので、これだけでも十分なのですが、もう一工夫入れるためにキーワードをマークし、そのキーワードに紐づく判例や先例、過去問など知識を想起して次の問いに進むようにしていました。始めはキツイですが、暗記だけでなく思考と想起ができますので毎日繰り返せば実力はつくと思います。特に午前科目の最後の2肢で迷ったときに考える力を養えますし、出題文のキーワードに反応することができるようになります。


とはいえやはり人により特性が異なりますので、自分に合った方法を見つけるのが最適と考えますが、もし学習方法に迷われている方がいれば参考にしてみてください。

投稿者プロフィール

鷲頭正明
鷲頭正明
令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。