受領印照合票とは

札幌宮の森の司法書士、鷲頭です。

最近事務所で使用しているコピー機の調子が悪く、コピーを取るとほんの少し歪みが生じるようになりまして。

登記申請をする際、添付書類の原本を返却してもらいたいときは、そのコピーを取って提出する必要があります(そのまま「原本還付」といいます)。

先日、不動産登記申請を一件提出している法務局から電話が入りまして「うわ、補正かな」と身構えて電話に出たところ、「先生、登記用の書類は揃っているんですけど、なんか印鑑証明のコピー歪んでません?」という内容でした。「気付かなかったですが、そう言われると最近コピー機の調子が悪いかもしれません。すみませんねぇ・・ははは・・」などと話しながら、書類が揃っていることに内心安堵していると、「今回はこちらでコピー取ったのでいいですけど、ところで・・・」

こういうときの「ところで」って結構重い内容だったりするのですが、聞くと「今後は受領印照合票を付けてください」というお話でした。

「あっはい」と言って電話を切ったのですが、「受領印照合票ってなんだっけ?」となり、事務所に戻ってから調べ始めました。

結論としては、不動産登記を申請して登記識別情報を法務局窓口で受け取る際に、法務局が業務をし易いように登記申請書と併せて提出する書類です。

5年ほど前に補助者として勤務していた司法書士法人ではこの用紙を添付していたのですが、何ヶ所か勤務した事務所で添付しているところがなかったため、存在自体忘れていました。初めて付けて欲しいと言われました。ですが添付することに法的な根拠があるわけではなく、あくまで任意なのかと思います。業務用ソフトにもその書式は見当たらず、サポートセンターに電話しても「書式は入ってないです」という回答でした。

なお、調べている中で千葉で特別研修を受けた際の同期にも尋ねてみたんですが「登記識別情報通知書等受領印影届」という名称の書類を添付しているということでしたので、地域によって呼び名が異なると思われます。

「受領印照合票」を付けて欲しいということだったので、札幌は「登記識別情報通知書等受領印影届」ではないと思ったのですが、肝心の様式がインターネット上に見当たらず。上記の照合票は山口県司法書士会が公表しているものですので、これを利用しようかと思います。

今度法務局行った際に窓口で聞いてみようと思います。

投稿者プロフィール

鷲頭正明
鷲頭正明
令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。