司法書士のブラック事務所、ホワイト事務所

札幌宮の森の司法書士、鷲頭です。

司法書士試験の択一基準点発表が近づいてきました。今年からは記述の得点配分が大きくなっているので択一基準点を見て合否を判断することは難しいかもしれません。私が受験を受けていた頃は択一で逃げ切り点を取って、記述は基準点に到達するだけという戦法がスタンダードでしたので、択一で10問くらい上乗せ点を取っていれば合格可能性はかなり高いように感じていました。私はお世辞にも記述が得意とは言えなかった受験生でしたので、その戦法で戦っていました。(択一も得意ではありませんでしたが)

基準点発表後に、特に各予備校が発表している予想基準点上にいる受験生にとってある程度の方向性が決まってくると思いますが、いずれにせよ学習は続けておくべきだと思います。

司法書士試験に合格した後ですが、いくつかの研修を経て、即独する人、勤務先を探す人と様々な進路があると思います。研修の中で、ブラック事務所のリストが回ってくると聞いたことがあります。実際に存在するようですが私は目にしたことがありません。

さて、ブラック事務所の判断基準は人それぞれだと思います。

①勤務時間が以上に長い

②常に所長の怒号が飛んでいる

③仕事を教えてくれない

イメージとしてはこんなところです。①と③については経験者から体験談を聞きましたので、実際に存在するようです。②③は資格者に対してそんな待遇ですと、すぐに辞められてしまう気がするので理解に苦しむのですが、実際に私も複数の士業の共同事務所で補助者として勤務していた際に、とある資格者から入所2日目以降ずっと無視をされるという経験をしたことがあります。

ブラック事務所に入所して本質から逸れた感情を抱えることは避けたかったので、東京司法書士会の求人ページや求人サイトはよく見ていました。いつも求人している事務所は人が定着しない可能性が高そうという理由で避けました。そんな中で、理想的な条件を出している事務所がありましたので、そちらで2年間お世話になりました。相当なホワイト事務所だったと思いますが、個人事務所の良し悪しは所長のキャラクターに左右されるところがあります。入所前②の可能性も考えましたが、そこは採用面接では判断できないので、ある程度飛び込む勇気も必要ですね。

ちなみに上記で①③の経験を聞いたことがあると書きましたが、すべて名の知れた法人でしたので、そういうことなのかもしれません(笑)

ある程度厳しい事務所の方が実力は伸ばせるような気もしますが、自分がやりたい業務に特化していることを謳いつつ結構色々やっている事務所に勤務するのがいいかなと思います。行政書士との兼業予定であれば、そういう事務所に勤めれば行政書士業務の経験も積めますのでかなり大きいです。

少し散らかった文章になってしまったため参考になるかわかりませんが、事務所選びは慎重にしてみてください。

投稿者プロフィール

鷲頭正明
鷲頭正明
令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。