司法書士認定考査に使った教材
札幌宮の森の司法書士、鷲頭です。
司法書士試験に合格した後、各種の研修があり、ラスボス的な感じで特別研修と認定考査が行われます。受けないことも当然可能ですが、9割以上の人は受けているという印象があります。認定考査を1回受けて合格し颯爽と去っていく人が大多数の中、私のように2回落ちた人は中々いないのではないでしょうか。実際3回目の受験の時、同期は誰一人おりませんでしたので、落ちるなら1回までにしといた方がいいです(笑)本試験時の知識は抜けて合格が難しくなりますしお金も掛かりますし、なにより同期に絶対バレますので恥ずかしい思いをします。
さて2回も不合格になった場合のデメリットは上述した通りなのですが、メリットもあります。経験を得られること及びブログ記事を書けること並びにSEO対策となることです(笑)では以下に、合格までに使用した教材を羅列します。ちなみに私は気になった教材はすぐに買ってしまうので、ほとんど使用していないものも含まれます。
Contents
認定司法書士への道[入門編]、[実践編]
伊藤塾の蛭町講師と坂本講師が書かれている書籍です。「道」と呼ばれてます。合格年度はこれをメインで活用していました。入門編で基礎的なルールや書き方を学び、実践編で過去問をベースにした問題演習をするというイメージです。なお3分冊されており、[入門編][理論編][実践編]の構成です。[理論編]は所有しておりましたがほぼ使用しませんでした。
これを繰り返すことで要件事実に関しての得点の取り方が身につくと思いますし、認定考査で出てくる論点は網羅されていると思います。合格した年はその方法でやってましたし、それがスタンダードな方法だと思います。時間に余裕がある方なら辞典的に[理論編]を組み入れてもいいのではないでしょうか。
要件事実の考え方と実務
「カトシン本」と呼ばれる書籍です。特別研修前に買いましたが、認定考査対策としては使用しませんでした。上記の「道」とどっちか合う方を選んで使うといい感じですね。併用することはお勧めしません(時間的に)。
司法書士 簡裁訴訟代理等関係業務の手引
司法書士行為規範とか訴額計算について対策する書籍の位置づけでした。なお、3回目の受験の前にそれまでの「司法書士倫理」→「司法書士行為規範」となったため、同じ本の最新版を買い直しました。こういうこともあるので早めに合格しておきましょう。
なお、司法書士行為規範の部分についてはQ&A方式になっているので、何度か繰り返して感覚をつかんでおけば認定考査でも対応できると思います。
新問題研究要件事実―付ー民法(債権関係)改正に伴う追補
難しそうなタイトルの本ですが、コンパクトサイズの書籍です。しかも文字も余白が多く取ってあるので繰り返し読めます。電車内で小難しい本読んでるアピールが捗ります。ただしこれだけで認定考査に挑むのは難しいかもしれません。要件事実の基礎の部分の理解は進みますので上記の「道」とかを読んでイマイチわからない場合は補助教材的に読んでみるといいかもしれません。
新問題研究要件事実: 付-民法(債権関係)改正に伴う追補 単行本
第3版 ながめてわかる!司法書士 特別研修 認定考査対策と要件事実の基礎』別冊 司法書士認定考査過去問題・解答集〔第1回~第18回〕
過去問集です。認定考査の過去問集の需要は限定的ですが、こうした解答付きの過去問集があるのはありがたい話ですので、「道」の実践編をやって少し気分を変えたいときは良いのではないでしょうか。「道」自体が過去問ベースで作られているのでそんなに気分は変わらないかもしれませんが。
第3版 ながめてわかる!司法書士 特別研修 認定考査対策と要件事実の基礎』別冊 司法書士認定考査過去問題・解答集〔第1回~第18回〕
なお、本冊である「第3版 ながめてわかる! 認定考査対策と要件事実の基礎―司法書士 特別研修」も特別研修の雰囲気を感じられる複数名が会話する構成となっている面白い書籍です。もし購入される場合は、特別研修前に読むことをお勧めします。
ゼロからマスターする要件事実 ――基礎から学び実践を理解する
岡口基一判事の著作です。とても分かりやすい切り口で要件事実を解説している書籍です。試験対策というより読み物として購入しました。試験レベルに応じてここまで読めばよいと線引きがあるので、認定考査を受験する方は全部読まなくても良く、時間の短縮になります。
ゼロからマスターする要件事実 ――基礎から学び実践を理解する
要件事実論30講 <第4版>
認定考査の講座を受けたら、上記を各自用意してくれということでしたので買いました。分厚くて心がくじけました。部分部分読んだだけですが、ここまでの書籍はオーバースペックかもしれません。
まとめ
色々書きましたが、「道」の入門編、実践編、「司法書士 簡裁訴訟代理等関係業務の手引」を繰り返しやって、最後に伊藤塾の模試を受ければ合格はできると思います。伊藤塾の模試は論点ドンピシャで当たってた気がするので余裕があれば受けてみると良いでしょう。
投稿者プロフィール
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令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。
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