土地の評価額が不明な場合

札幌宮の森の司法書士、鷲頭です。

権利証を持っており、被相続人が所有している土地を把握しているものの固定資産税課税明細書が届かないためにその評価額が判らないということがあります。

これは、その土地が共有であるため他の共有者へ課税明細書が送付されていることが考えられます。固定資産税課税明細書は共有者全員に送付される訳ではなく、その中の1名に送付されるようです。例えば登記簿の共有者の一番はじめに名前の記載がある者、共有持分が一番多い者、その不動産所在地と同一の市区町村に住所をおいている者等、そういった事情を見ているようです。

しかし、そうすると固定資産税課税明細書が届けられない共有者がその土地の相続登記をする際、土地の評価額を知るにはどうすればよいでしょうか？

不動産の所在地の市区町村役場に名寄帳を請求することになります。以下（札幌市のもの）のような請求書を使用して、当該自治体に対して請求を行います。

請求用紙はダウンロードして使用する自治体が多いのですが、請求書の用意がない自治体もあります。「○○市　名寄帳」とかで検索をかけても出てこない場合は、その市に問合せをしてみましょう。私が以前同様のケースで問合せをしたときは、「請求書の様式の用意がないので、任意の書式で送ってください」と回答されたこともあります。

名寄帳には評価額が記載されておりますので、相続登記申請の際にも使用することができます。