法務と税務
札幌宮の森の司法書士、鷲頭です。
相続のご相談を受けていると、ほぼ100%の割合で「相続税はかかりますか?」といったご質問を受けます。司法書士試験の受験生の頃はそういった部分についてフォーカスされないですし、そもそも相続税に関しては税理士の職域なのですが、お断りした上で、相続税の基礎控除や簡単な計算方法など一般的なご案内をします。
その他、生前対策としての贈与についても贈与税が関わってきたり、企業法務にしても会社の役員借入金が多い場合には、DES(デット・エクイティ・スワップ)のご提案を検討するなど、税務についても勉強をし続けなければなりません。ただしあまり深入りしすぎて誤った案内をしないよう、適切に税理士へ繋ぐ必要があります。
※DESについて簡単に説明しますと、「デス」と読むそうです。簡単に言うと「債権の資本化」です。役員借入金とは会社役員から会社に対する貸付金のことで、要は会社の借金です。これを解消するために、役員が会社に対して保有している金銭債権(役員が会社に貸付けている金銭債権)を現物出資として新たに株式を発行することです。通常株式を発行する際、株式の引受人は金銭で支払うことが多いですが、金銭でなく、動産や不動産などの財産を給付することも可能です。このように金銭以外で給付することを「現物出資」と呼びます。
完全に余談ですが、私は開業する前に東京の司法書士・行政書士事務所で勤務しておりました。行政書士業務は副業でやってるくらいの業務ボリュームだったのですが、その中で建設業の事業年度終了届というものがあり、会社の決算書を目にすることが多くなります。簿記の知識が全くなければ、その決算書の読み方を調べながら終了届を作り上げていくことになるのですが、これに慣れてくれば簿記や決算書の読み方について興味は持てるかもしれません。司法書士行政書士兼業の事務所は多いので、事務所探しに迷われている方は行政書士兼業の事務所も検討してみてはいかがでしょうか。
少し話が飛んでしまいましたが、結局税金のこともきちんと勉強しますという、意思表明のような内容になってしまいました(笑)
投稿者プロフィール
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令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。
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