相続登記義務化後

札幌宮の森の司法書士、鷲頭です。

相続登記を行った際、お客様に喜んでいただくのは大変に嬉しい瞬間なのですが、登記実務をしていて地味に嬉しい瞬間があります。それは登記完了連絡が来た瞬間です。基本的にオンラインで登記申請をするため、何かしら進捗があった際はメールにて連絡が来るようになっています。「申請を受付けました」「書類が到着しました」「登記が完了しました」などです。申請内容や書類に不備があった場合など、法務局の登記官から連絡があり補正の仕方を指示されます。何もなければそのまま登記が完了します。この瞬間が個人的に大好きなのです。

その後、法務局から書類が返却されれば一気に納品の準備が進められますので、「これで仕事を進められる」という気持ちもありますが、「スムーズに登記が終わった」という安心感が大きいです。

さて、前置きが長くなりました。

4月も終盤となりましたが、今月から相続登記が義務化され、相続関連業務に従事する士業、法務局では周知を広めるよう活発に働きかけをしておりました。その影響で3月末頃までは駆け込み需要的に相続登記のご依頼などがどこの事務所でもあったはずです。当事務所でも同様でした。4月に入ったところ少し落ち着きを見せ、法務局で行っている司法書士による無料相談の件数も若干減少しているという印象です。

4月以前に相続が発生している場合においても、起算点を令和6年4月1日として3年間は相続登記義務は猶予されますが、令和9年3月31日までには行わなければなりません。現行の制度ではバレる可能性は低いのではないかという言説があるようですが、将来的には住民基本台帳制度と不動産登記制度の連動を想定しているようですので、おそらくそういった動きは速いのではないかと個人的には思います。またその時になって慌てるよりも先に登記をしてしまうことをお勧めします。

個人の印鑑証明書と身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)だけご用意いただければ、当事務所にてすべて行いますので、是非ご依頼ください。

投稿者プロフィール

鷲頭正明
鷲頭正明
令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。