除籍謄本はすぐに取得できるか

札幌宮の森の司法書士、鷲頭です。

人が亡くなると相続は発生しますが、相続手続を行うために数日間の経過が必要になります。人が亡くなった場合、死亡届の提出が必要となり、それが戸籍上に反映されるまでに1週間~10日程かかります。ほとんど全ての相続手続において「除籍謄本」を提出して欲しい旨を伝えられますので、これが取得できるまでに少し待たなければなりません。

タイトルの「除籍謄本はすぐに取得できるか」については以上が結論となるのですが、戸籍に詳しい方であれば、「それって除籍謄本じゃないよね?」という疑問が浮かび上がるのではないでしょうか。仰る通りで、厳密な除籍謄本とは、戸籍謄本に記載されている全員が婚姻や死亡などで誰もいなくなり、閉鎖された戸籍謄本のことを指します。つまり被相続人が「亡くなった」ことが記載されていても、他の親族が記載されている限り、本来除籍謄本とは言いません。

銀行などの解約手続きにおいては除籍謄本を提出して欲しいと言われることが多いのですが、これは「対象者が亡くなったことが記録されている戸籍謄本」と捉えて問題ありません。

また、窓口で取得する際に「謄本か抄本か」と聞かれ悩むこともあると思いますが、基本的にすべて謄本を取得すれば足ります。

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投稿者プロフィール

鷲頭正明
鷲頭正明
令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。