印鑑届書とか印鑑カード交付申請書の訂正

札幌宮の森の司法書士、鷲頭です。

会社設立を行う際、登記申請以外の様々な手続に必要になることも多いため、印鑑届書などを同時に提出することが多いです。

登記申請の際、押印を要する添付書類に関しては基本的に捨印をいただくようにしているのですが、印鑑届書には捨印を押印する枠がなく、当方にて事前に必要項目をPCで入力し、先方には押印だけしてもらうという方法を採っております。

ところが当方にて入力した項目に誤りがあった場合、捨印がないので修正ができません。さらに先方の個人実印を押印する必要があるため、再度先方にその書類のみを送りなおしてもらう必要があります。あまりにも書類に不備が多い場合はやむを得ないですが、1-2文字の訂正のためだけにそこまでするのは迂遠です。当時勤務していた事務所においてそのような事態に直面しました。

その際、代表取締役の住所が、「○丁目××番地」となっていたのですが、「××番地」が誤りのためこれを「○○番地」に訂正したい。そこで所長に相談したところ、以下の方法を採ることに。

「○丁目(××)番地」←削除したい文字をカッコで括って、そのカッコの真上あたりに「○○」と訂正後の文字を書きます。

上記の赤文字の要領で書いて提出することで、再提出することなく手続を終えることができました。ちなみに実際は黒いボールペンで記入し、赤いボールペンで書かないようご注意ください。

何度かこの方法で提出しており、今のところ法務局から指摘されたことはありませんが、この方法なら絶対に大丈夫と保証するものではありませんので、ちゃんと確認した上ではじめから正しい書類を作るにこしたことはありません。

投稿者プロフィール

鷲頭正明
鷲頭正明
令和2年度司法書士試験合格。東京都内の司法書士法人、司法書士・行政書士事務所で実務経験を積み、令和5年生まれ故郷である札幌で司法書士事務所開業。
会社・法人登記及び相続関連業務を得意としています。